では、実際にLinuxを入れてみたい。
Linuxといっても、通常のディストリビューションではインストールできない。なぜかというと各ディストリビューターからダウンロードできるLinuxのカーネルは、IntelのCPU用にコンパイルされているからだ。
CubieboardやRaspberryPIで使用されているCPUは、Intel系のCPUとは異なるARMと呼ばれるアーキテクチャで設計されている。最近ではAndroidやiPhoneがそれらのCPUを使用している。
その為、ARMアーキテクチャで動作するようにコンパイルされたカーネルが必要になるが、それは、ここからLinuxカーネルのソースコードを自分でコンパイルするか、誰かがコンパイルしてくれているバイナリを使うかになる。
今回は、Cubieboardの公式サイトで配布されているLinuxディストリビューションを入れていこうと思う。
通常、Linuxをインストールするには、DVDやネットワークインストールを使って、インストーラーを起動してインストールを行うが、配布されているLinuxはimgファイルだけである。これはCubieboard上で動作しているOSをまるごとコピーしたものを配布しているので、インストールにもコツがいる。
具体的には、ddコマンドを使ってCubieboard上のSSDにimgファイルをコピーするか、ツールを使うかである。今回はなるべくインストールの敷居を下げたいのでツールを使うことにする。
ツールは、LiveSuitというツールを使用する。ここからダウンロードする。
このサイトは、CubieboardのUbuntuディストリビューションを主に扱っているが、表の下に、LiveSuitがあるので、それを利用する。ついでに同じサイトから、Ubuntu13.03-serverもダウンロードしておいた。
Cubieboardは、一旦全ての接続(HDMI、LANケーブル、USB等)を外す。その上でPC(私の場合はMac)にCubieboardを接続するのだが、Mac等で認識させるコツとして、通常のUSBではなく、マイクロUSBを経由して接続する。
しかも!
接続したら、一旦電源ボタンを押しっぱなしにして電源を切り、その後マイクロUSBの下にあるボタンを押しっぱなしにして、電源ボタンを押す。するとMac側でディスクが認識され、自動的にLiveSuitがCubieboardにイメージをコピーしてくれる。
コピーが終了すると、Cubieboard中央の緑色のLEDが点灯し、続いてflash firmwareとLiveSuitに表示され、青色のLEDが点滅する。
でも、ここでず〜〜〜〜っと青色LEDが点滅していて一向に終わる気配がないのだけど。。。
試しにそのままHDMIにつないでみたら、もうubuntuが起動していた。
あれ?できていたか。。。ということで、もう一度電源ボタンを押しっぱなしにして電源を切る。
うーーん。まぁいいか。
次はFedora18か19をインストールしてみよう。